201611/25

口臭の防止、改善に手ごたえを感じる唾液を引き出す10ヶ条

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子供の口臭

最近、「小中高校生の子供の口臭が気になる」という親御さんが増えているようです。自分の口臭ケアの意識が高まるとともに、家族の口臭も気になってきます。

子供の場合、どのようなことが口臭の要因となるのでしょう。一般歯科的な問題がないのに起こる口臭の背景には、日常の食事内容や生活習慣の乱れ、精神的・身体的ストレスに連動して唾液の分泌など口腔生理機能が充分に働かなくなることが密接に関連しています。そして、そのほとんどは子供時代に基礎ができあがります。

では、保護者として何を教えればよいのか?これから、『口臭の防止・改善のために大人が気をつけること&子供に教えるべきこと』をご紹介します。子供が将来、口臭に悩まないための基礎的な能力を身につけさせるコツでもあります。大人も一緒に、自分の口腔生理機能について見直してみてください。

大人も子供も役に立つ口臭防止のための噛む10ヶ条

これからご紹介するのは、専門の歯科医による小児を対象とする口腔衛生指導の内容です。その前に、保護者の日頃のチェックをしてみましょう。家庭での習慣は子供に伝えられます。

小児を対象とする口腔衛生指導内容

該当するものに○をしてください

  1. テレビを見ながら食事する習慣がある。
  2. お茶を飲みながら食事する。
  3. 食パンの耳は食べない。
  4. キャベツよりもレタスが好き。
  5. リンゴなまるかじりでは食べない(切って食べている)。
  6. 野菜を毎食食べていない。
  7. スナック菓子をよく食べる。
  8. ガムは味がなくなると捨てる。
  9. 一口で噛むのは15回以下である。
  10. ハンパーガーショップに月に3回以上は行く。

○の数はいくつでしたか?

・0~2個:合格!一生自分の歯で噛めるでしょう。
・3~5個:頑張ろう!もう一息、目指せ、へルシーケア。
・6~10個:残念!虫歯・歯周病に注意。

それでは、今後のために「口臭防止のための噛む10ヶ条」をご紹介しましょう。

口臭防止のための噛む10ヶ条

  1. 食事時間をたっぷりととる(ゆっくりと味わうこと)
  2. 食事中のお茶をやめる(流し込まない)
  3. 食事中のテレビはやめる(口腔生理機能が低下する)
  4. 食卓に一品は歯ごたえのある食べ物を(咀嚼機能を上げる10回以上の意識的な岨噛を心がける)
  5. 洋食を少なく和食中心に(咀嚼力の向上とバランスのある食事)
  6. 野菜をどんどん食べる(胃・腸・ロがきれいになっていく)
  7. 加工食品を控える(手作り料理がよい)
  8. 食べ物そのものの昧を味わう(薄昧がよい。噛めば噛むほど味が出る)
  9. 妙り豆やチューイングガム(シュガーレス)を噛んで訓練する(口腔生理機能の向上)
  10. 一粒のご飯には多くの手間ひまが、魚や肉にもかつて生命があったことを教えて、一つ一つの食べ物に感謝の気持ちを教える(よく噛むことにつながる)

思春期はさらにニオイが強まる!中高生のための口臭対策アドバイス

中学生から高校生くらいの時期にかけて、個人差はありますが、急激な心身の発達に伴う思春期特有の口臭が発まします。ちょうどこの時期は、子供の身体つきから大人の身体つき、や生理的機能へ変わっていく発育時期(第2次性徴期)です。

男子はひげが生えてきたり、声変わりしたり、夢精があったりします。女子では胸がふくらみ、生理が始まるなど、性的な発達がみられます。精神的にも、大人としての恥じらいや協調性、自我が形成され始め、個性が完成されていきます。

口腔内では成人歯列が完成し、同時に口腔内微生物の種類や常在細菌叢も変わっていき、まったく異なるものに変化します。

身体的な発達と生理的発達、性的発達とそれを支配する神経系の発達がしばしばアンバランスになり、加えてそれらを統合する神経系の未熟さから一時的にバランスを失い、不安定になり、様々な生理機能に一時的な不調を訴えることがあります(思春期自律神経失調症候群)。

血液中の成長ホルモンや性ホルモンの影響

体臭や足臭、頭臭、口臭等が、子供時代とは違った臭いを発散させます。個人差がありますが誰でも経験することです。

そうした時期に口臭を友人に指摘されたりすると、そのことが気になり、精神的ストレスを抱え、その精神的ストレスが、さらに様々な自律神経が支配する生理機能を阻害することになります。しかも、この頃は、人の口臭を、ふざけ半分で言ったりすることに何の悪気も感じなかったりします。そのあたりが精神的にも未熟な部分です。

この時代の思春期口臭では、時としてニラ臭い動物臭の口臭を感じることがあります。おそらく、血液中の成長ホルモンや性ホルモンの影響だと推定されます。これらの一時的な生理機能のアンバランスや一時的な体臭や口臭などの発現は、それぞれの発達が完成し、統合され、大人としての身体や機能が完成する18~20歳くらいに落ち着き、気にならなくなります。

身体的ストレスはさらに悪化させる

歯みがき以外で口臭を予防するには、規則正しい生活が不可欠。生理機能のアンバランスは、生活の乱れ一夜更かしの習慣や朝食を抜くなどの食習慣一によって、さらに身体的ストレスを受け悪化してしまいます。

口臭の場合は、指摘などによって受けた精神的ショックを引きずると後々まで影響を受けることがあります。最近の若い人は歯列の不正や口輪筋の発達の未熟などから、口呼吸する人が増加しています。

その結果、口腔内に乾燥が起き、続く喉の奥のリンパ組織も乾燥状態を起こし、免疫力の低下につながったり、過敏症を誘発したりします。慢性的な口腔内乾燥は口腔内の清潔が維持できないケースにもつながります。

また、免疫系の弱体化やコンビニ食の恒常的摂食習慣からアトピーや口腔および鼻腔粘膜が週敏な状態になっていることも多く、そのようなケースでは、舌苔の付着が慢性化し、口臭が発生しやすくなっています。さらに歯列不正などがあると歯垢の付着も多く、若年性の歯周炎も増加傾向にあります。これらは確実に口臭を引き起こします。

中高生へのアドバイス

  1. 規則正しい生活と規則正しい食生活を心がける。
  2. 規則正しい睡眠をとるようにする。
  3. パン食やコンビニ食、清涼飲料水をなるべく避ける。
  4. 「友だちもみんな、どこかに臭いところがあるものだ」と思うこと。それが普通で、「青春のにおい」です。
  5. 「そのうちにおさまる」と思うようにする。実際、おさまっていきます。
  6. 一度は歯医者に行ってみる。虫歯があれば、すべて治し、ついでに歯垢・歯石も取ってもらってください。
  7. 寝る前に歯を磨き、寝ている間に増える菌の数を減らしておく。
    朝、起きたら、寝ている間に最大限に増えてしまった細菌を真つ先にかき出す意味で朝食前に歯を磨きましよう(そうでないと、たくさんの菌を食べていることになります:::もっとも、胃に入ると殺菌されますが、起きてすぐ歯を磨いて、きれいさっぱりにすることは大切です)。
  8. 何か自分が夢中になれることを探す。スポーツとか、友達を作るとか、趣味をもつとか、口臭と関係ないかもしれませんが、少なくとも悩む時間は少なくなります。
  9. よく喋る(最初は臭くてもいいと思うこと)、よく笑う、よく歌う、よく噛むなど、とにかく舌を使うこと。そうすると口臭がなくなります。「口臭を気にして避けていること」が、じつは口臭を少なくしていくことにつながるのです。
  10. 砂糖入りガムを噛んだり、飴を舐めたりするのはほどほどに。悪くなることが多いうえにガムや飴は根本的解決にはならず、中毒性もあるので注意が必要です。
  11. 和食をパカにしないこと。世界的にも和食はブームです。脂っこい物や、肉を避けて、和食に徹することがお勧め。和食のほうが洋食よりも口臭が起こりにくいので、肉より魚、パンより米。パンは唾液を失いおかずが限定されるのに対して、米は唾液が出るうえにおかずがいろいろ増えます。
  12. 口が変な臭いがすると思ったら、うがいはせずに水を飲むこと。
  13. しっかり運動して、しっかり水を飲み、たくさん排泄して、臭いにおいを出してしまうこと。おしっこのにおいが薄くなるまでやってみるつもりで試してみましょう。

流れる川はニオわない!唾液のスゴイ口臭防止効果

ここで基本的なことを今一度押さえておきます。ちょっと難しい話になりますが、唾液が出る・出ないというのには、自律神経が関わっています。自車神径力活劫がさかん(交感神経優位といいます)になると唾液は出なくなります。一方で副交感神経が優位になると唾液はよく出るようになります。

唾液が出なくなって口が乾く

簡単にひと言でいうと、交感神経優位とは、ドキドキするようなとき、緊張状態のとき。つまりそれがストレス柊態のときなのです。

心当たりがあるでしょうが、人前で話すときなど、緊張するとのどがカラカラになります。つまり唾液が出なくなって口が乾くのです。そしてそのときにゾウキンやフキンの生乾きのようなニオイが発生します。

これはとくに舌の上に潜んでいる菌が出す「ガス」のニオイです。唾液がたくさんあるときは、このガスが発生しにくいのでニオいにくく、唾液が減って舌の表面が乾きがちになると一気にこのニオイがロの中に立ち込めるのです。

この現象をドブ川にたとえてみましょう。川の水を唾液に、ドブの底を舌の表面に置き換えてみると、わかりやすいと思います。ドブの底にヘドロが溜まっていても、たっぷり水が流れている間、たとえ多少水が汚れていてもあまりニオいませんが、水が干上がった途端にドブのニオイが立ち込めます。

一方で副交感神経優位とはリラックス状態のときで、ボーッとしているときなどです。放心状態のときに口が半開きになり、唾液がタラーリ、なんてシーンはだれしも見覚えがあるでしょう。

唾液を減少させるストレスとは

さて、以上のことを踏まえて、口臭を引き起こす引き金となり、唾液を減少させる「ストレス」とは何かについて考えると、次のようなことが浮かび上がってくるのです。おそらく、みなさんが口臭対策と思ってやっていることが、じつは口臭をかえって悪化させることになってしまっているのです。

ガム、タブレット、アメでの口臭対策は食べ過ぎると逆効果!

口臭を気にし過ぎるあまり、「いつもガムを噛んでいないとニオうんじゃないかと不安」で、四六時中ガムを噛んでいるという人が少なくありません。たしかにガムを噛むことで唾液が出やすくなり、口臭の予防には役立ちますが、噛むガムを間違えると逆効果になります。

砂糖は、のどが渇く

ガムにしてもタブレットにしてもアメにしても、問題になるのはその成分に「砂糖」が含まれくいる場合です。甘いモノを食べるとのどが渇きますよね?

あれはなぜかというと、身体が体内で砂糖を代謝して体外に出そうとするときに、大量の「水」が必要になるからなのです。大人の場合でいえば、お酒のアルコールを分解するときも同様。お酒を飲むとのどが渇くのは、アルコールを分解するのに大量の水を身体が必要とするためです。

体内で大量の水が使われるということは、唾液になるはずの水分も全部使われてしまうということ。そのせいで唾液がなくなり、口臭に直結します。つまり、甘いモノを食べたあとは要注意ということになります。

唾液の元の唾液腺が空っぽなのに、無理やり唾液を出そうとしても出るはずもなく、ガムも噛むのが苦しくなってしまい、結局はやはり口臭の予防にはならないということになります。

もちろん「砂糖」が虫歯を引き起こす最高(最悪)の材料であるのはいうまでもありません。最近のガム、タブレットなどは砂糖を含まないものも多く売られていますので、購入時にはこれらのものを選んでください。選ぶコツは、商品パッケージの裏に小さく書いてある「原材料」に「砂糖、水飴、ぶどう糖果糖液糖」と書いてあったら、その商品はやめておきましょう。

ジュースや炭酸飲料を飲むと身体はカラカラに!

「水分をたくさんとったほうがいい」という情報を見聞きしたので、ジュースやお茶をたくさんとっているという人が多いようです。

砂糖を分解するのに大量の水が必要

お茶に関して問題になるのはカフェイン。ジュースの場合は「砂糖」です。ジュース、炭酸飲料のほとんどのものには大量の砂糖が入っています。ジュースを飲めば飲むほどロが乾くのでもっと欲しくなり、それでもなかなかのどの渇きがいえないのは、大量の砂糖を分解するのに大量の水が必要なためなのです。もちろん砂糖の入っていない飲料もありますが、上手に選ばないと口臭対策どころか口臭の原因になってしまうのです。

朝ごはんを食べないと口臭が強くなる

先ほどからお伝えしているように、唾液が少なくなるとロが乾き、口臭につながっていさます。そして唾液は「自律神経支配」だとお伝えしました。自律神経がきちんと働かない状態の一つに、「朝ごはんを食べないこと」が挙げられます。

「朝ごはんを食べる」という行為にはさまざまな意味があります。もちろん空腹を抑、え、血糖値を上げ、日常生活にのぞむ準備を整える、という意味もありますが、食べ物を見る、食べ物のニオイを嗅ぐということ自体に、胃や腸の一日の活動を開始させる作用があることはあまり知られていません。

食べることは自律神経を活性化する作用がある

それだけでなく、もちろん食事をとれば唾液があふれますし、それにともなって胃や腸が消化活動を始めます。消化活動も自律神経が行なうことなので、「食べる」という行為は自律神経を活性化する作用があるのです。

つまり朝ごはんを食べるということは、ちゃんと唾液が出る身体をその日一日に向けず準備するということ。逆に朝ごはんを食べないということは、活動開始準備ができないということで、このことが身体にとっては「ストレス」になるのです。

水不足=唾液不足

究極のトコロ、「口臭治療は水治療」とさえいわれます。成人においては身体を構成する60%以上が「水」といわれていますが、それほど人間の身体は「水」に依存しているのです。

「水」は唾液に直結しています。あくまでも「水分」ではなくて「水」。よくここのところを勘違いされる方がいるので注意が必要です。これは今までお話ししてきたように逆効果なのです。

水には基本的に化学物質が含まれていません。水道水が安全かどうかは微妙なところですが、とりあえず市販のペットボトルの水や、浄水器にかけた水などはほぼ「化学物質は含まれていない」といえます。化学物質が入っていないということは、水分のろ過装置である腎臓を「水」は素通りできるということです。

また利尿作用などのよけいな作用もありませんから、唾液になることを邪魔するものが何もありません。適度に唾液や汗・尿などに振り分けられ、それが唾液の量・質に直結します。きれいな唾液を出すためには、水を適切に飲むことがかなり効果的なのです。

身体の疲労で口臭に!?

「身体は疲れているが気力は十分」というとき、人間は精神的にも身体的にもストレスを感じていないのだという研究結果があります。また、そういう傾向を持った人は長生きする、という研究結果もあるようです。

ですが、たとえ気力が十分でも、身体をきちんとケアしてあげなければ体内の代謝は鈍ってきます。「無理がたたる」ときがいつかやってきます。これは、子供や中高生であっても例外ではありません。

日常のことでいえば、夕方の疲労時に口臭が出やすいことを経験的に多くの人が体験しています。これはこの時刻になるとストレスが溜まってきて水分代謝が鈍り、唾液が減っていくためです。とくに夕方4~5時くらいにのどが渇きやすく、この時刻に適切に水を飲んでおかないと口臭が発生してしまいます。

食材の選び方や調理法&食べ方で唾液量がグングン増えて おいしく食べられる

よく噛むことは、脳の働きを活発にすると同時に、たくさんの唾液を出し、消微や虫歯・歯周病予防を助け、発ガン物質や細菌を消すなどの働きがあります。

いまから2000年近く前の弥生時代には、1食あたり約4000回も噛んでいたといわれていますが、現代では約600回まで減っているそうです。それだけ、噛む必要があまりない、軟らかい食品が増えているということなのでしょう。

噛む回数を増やし唾液量を増やすことができる

しかし、素材の選び方や調理法などの工夫次第で、噛む回数を増やし唾液量を増やすことができます。食材や調理法、食べ方に気をつけて唾液力をアップ!口臭を心配しない毎日にしましょう。

噛む回数を増やす食材を選ぶ

まずは、「噛む回数を増やす食材選び」から。唾液の出る量は噛む回数にほぼ比例するため、硬い食材を選ぶのが効果的です、ゴボウやニンジン、レンコンといった根菜などの食物繊維が豊富で、よく噛まないと飲みこめないものなどがおすすめ。

また、玄米は、噛めば噛むほど甘みが増すので、唾液力を非常に引き出してくれる食べ物です。ただし、これらの食材は噛みごたえを残すため、加熱しすぎないように注意しましょう。

水分量の少ないメニューにする

唾液量を増やすには、「水分量の少ないメニューを選ぶこと」も手です。水分が少ない分、咀嚼(そしゃく)回数が増えて唾液量が増えます。

煮物やあんかけ、スープは水分量が多く、噛まずに飲みこみやすいメニュー。逆に、フライなどの揚げ物や網焼きは、水分量の少ないメニューです。

また、よく噛むためには材料を単品で調理するよりも、食感の違った組み合わせや、かた茄で野菜のサラダなどを取り入れるとよいでしょう。違った味や口当たりを脳が感じ取るため、噛む回数が自然と増えてきます。

食材を大きめに切る

「食材を大きく切る」ことも大切です。大きめに切っておけば、自然に噛む回数が増えます。

一口ずつゆっくり食べる

また、「一口ずつゆっくり食べること」も有効です。ご飯もおかずも一度に詰め込んでしまうと、ロの中で舌や頬の筋肉を十分に使って噛むゆとりがなくなり、すぐに飲み込む「早食い」につながります。控えめに一口ずつ口に入れ、意識してよく噛み、「口の中でもスローフード」を心がけましょう。

お茶・水は食事の最後に

さらに、水やお茶を食事の間にとりすぎると、あまり噛まない癖がつくので、水やお茶はできるだけ最後に飲むようにしましょう。

大人も知らない予防歯科のホントのところ

胃腸病や腎臓病、糖尿病になると、それぞれ独特の口臭を発するようになります。こういった病的な口臭は、病気そのものを治すことで解消します。また、起き抜けや空腹時にある生理的な口臭はコントロールすることが可能です。

さらに、病的な口臭で忘れてならないのは、虫歯・歯周病が原因の口臭です。なぜなら歯科にまつわる話、とくに予防に関する情報は少なく、大昔に見聞きした知識のままという大人が多いのが現状。これでは、当然、子どもに予防歯科を教えることはできません。なので、虫歯と歯周病の正しい情報、正しい予防法について知っておく必要があります。

歯科での定期検診 年1回では全然足りない!

老若男女問わず、健康意識・美意識が高い人の中では、定期的な歯科医院受診でデンタルケアを受けるのはあたりまえの時代です。お口のニオイもさることながら、歯を傷めてしまったら、もう二度と元に戻りません。だから、自分の歯を大切にするためにも、定期的なデンタルケアを欠かしてはいけません。

では、どれくらいのスパンで通うのが理想的なのでしょうか?もしも本当に健康な歯をキープしたければ、3ヶ月に1回のメンテナンスは欠かせないと思っておいてください。1年に1回ではぜんぜん足りません。歯科界の数々の論文がそのことを、はっきりと証明しています。

よく、「自分は歯が丈夫だし、毎日しっかり磨いているから大丈夫」などという人がいますが、それはまさに素人の勘違いです。

日本は虫歯大国

日本人の多くは、1日2回以上歯を磨いています。なのに、日本は先進諸国中サイアクの虫歯大国で、20歳以上の成人が歯周病にかかっている割合はなんと80%!(歯周病は10代でもかかるので、子供だからと見過ごせません。)

虫歯・歯周病が歯磨きだけで予防できるなら、こんな状況にはならないではないでしょう。入れ歯の人もゼロなハズです。これは、素人が一人でどれだけ歯磨きを頑張っても、虫歯・歯周病の予防はできないということ。つまり、3か月に1回以上、「予防歯科」に力を入れている歯科医院に通うのがいかに重要性かがわかります。

子どもの虫歯は減ってきたけれど・・・

先ほど述べたように、「歯磨きしたら虫歯にならない」なんて考えはナンセンス。世界中どこにもなく、まかり通っているのは日本だけ。日本の大人は相変らずこのウソを信じているし、もしかしたら歯科医師さえも一部は信じているかもしれません。今の子どもたちも相変わらずこのウソを信じています。

昔に比べて子供の虫歯は減少傾向にありますが、これは以前より子供の数が少なくなり、親が子どもにかける手間ひまが増えたことや、生活環境が良くなっていること、「甘いモノは控えなさい」と昔よりは言われるようになったこと、そして定期的に歯科医院に行く子供が増え、フッ素塗布が常識になり、ドラッグストアのデンタルケアグッズコーナーに置いてあるほとんどの歯磨き剤にフッ素が入っていることなどの要因でしょう。

たしかに以前に比べて、時間をかけて歯を磨く子供は増えたようですが、歯磨きが上手になったかというとそうではなく、先ほど挙げたようなさまざまな環境の変化が虫歯を減少させているに過ぎません。

今さら聞けない 歯磨きの基本&コツ

歯磨きの基本

1ヶ所を20回以上、歯並びに合わせて歯磨きしましょう。抑えておきたい基本は次の3つのポイントです。

  1. 毛先を歯の面にあてる。歯ブラシの毛先と歯ぐきの境目、歯と歯の間にあてる。
  2. 小刻みに動かす。5~10mmの幅を目安に小刻みに動かし、1~2本ずつ磨く。

歯磨きの基本
出典:クリニカ

歯磨きのコツ

歯磨きの基本を守りながら、ハブラシが届きにくい歯も、工夫して丁寧に歯磨きしましょう。

  1. でこぼこ歯並び
    前歯のでこぼこしている歯は、1本1本にハブラシを縦にあてて毛先を上下に細かく動かす。
  2. 背の低い歯
    奥歯の背の低い歯は、ハブラシを斜め横から入れて細かく動かす。
  3. 歯と歯ぐき(歯肉)の境目
    歯ぐき(歯肉)は、45度の角度に毛先をあててハブラシを5mm幅程度で動かす。

歯磨きの工夫出典:クリニカ

歯垢(プラーク)が残りやすい場所

歯と歯の間、奥歯のかみ合わせ、歯と歯ぐきの境目、歯並びがでこぼこしている所、生えている途中の歯などは、歯垢(プラーク)が残りやすい場所。より丁寧に歯磨きしましょう。

歯垢(プラーク)が残りやすい場所をチェック出典:クリニカ

さらに、子供が小学校入学前~低学年までは、歯みがきの仕上げを保護者が手伝ってあげる必要があります。子供の歯磨きの方法について、歯科医が詳しく解説した動画も参照しながら、毎日の習慣に取り入れてみて下さい。

子供の歯磨きの方法を歯医者が実演してみた

出典:YouTube

90%の人ができていない!必要なブラッシング時間は5分以上

では、ブラッシング時間はどれくらいが適切なのでしょうか?その人のブラッシングテクニックにもよりますが、どんなにうまく磨ける人でも「1回あたり5分」は必要です。これは、歯科のプロが患者さんにブラッシングする際、口の中を十分に磨き上げるのに7分かかることを基準としています。

3分歯磨きとは

一応、小学校の保健指導などで「3分磨きなさい」という教育を受けるので、大人も子供も多くは「自分は3分くらいやっているよ」と思っているでしょう、とはいえ、実際のところどうなのか?なかなか比較する機会はありません。

その答えとなるような実験結果が、ある論文の発表でみることができます、まず。被検者に歯磨きをしてもらい「3分磨いたな」と思ったら、やめてうがいをしてくださいという指示を出します。洗面台には隠しカメラが設置されていて、時間が計測されています。

すると実際には3分磨いた人は10人中1人しかいなかったのです。その他の人は3分よりも短い時間でブラッシングをやめてしまい、しかもその平均は1分半という結果だったそう。長い時間磨いているつもりでも、実際には自分の感覚の半分程度の時間しか磨いていないのが現実なのです。

しかし、洗面台にじっと5分も10分も立ったままブラッシングするのは、なかなか困難です。足も疲れれば手も疲れます。子供ならなおさら、集中することは難しいでしょう。そこで、保護者と一緒に磨くとか、兄弟としっかり磨くのを競争させつつ、5~7分程度のお気に入りの音楽をかけるといった工夫で、やる気をキープすることができます。

音波ブラシがお勧め

最近、電動歯ブラシがずいぶんと普及してきました。あまりにもさまざまな種類があって、なかなか選ぶのが難しくなってきていますが、中でもオススメなのは「音波ブラシ」でしょう。電動やら超音波やらいろいろありますが、「音波ブラシ」がもっとも使いやすく、先ほどの7分を短縮するには効果大。それでも、ちゃんとキレイにしようとするには4分はかかることを忘れずに、

参考:LUX360 子ども音波歯ブラシ
遊びながら歯磨きができる子供用音波歯ブラシ。ぐるっと360°に極細毛で覆われた日本初の音波歯ブラシ。LEDの色がピカピカと変化。楽しく遊びながら、歯磨きができます。子供の歯磨きの悩みを解消します。全方向曲線ブラシだから、子供でも角度を気にせず、隅々まで磨けます。

LUX360 子ども音波歯ブラシ出典:Amazon

まとめ

親の口臭は子供に遺伝する?

親の口臭は遺伝するのか?心配になる人も多いでしょう。結論からいうと、遺伝子に口臭を発生させる部分はありません。口臭は生きている限り、生活反応の結果として起こるもので体臭などと同じです。遺伝子に口臭を発生させる部分があるわけではないのです。

しかし現実には口臭は家族的に起こる場合があります。その場合は家族的に遺伝子に依存した病気を抱えている場合、つまり遺伝性疾患による「病的口臭」は共通した病的口臭を引き起こします。これは、根本的な改善法が疾患を治療することしかなく、避けられない部分が大きいところ

ただ、生理的口臭の場合は、家族に共通した食生活習慣や生活習慣、オーラルケア習慣、さらには遺伝的な骨格の類似、体質の継承などによって家族で共通する場合があります。子供の口臭を改善するには、保護者が手本となって生活習慣を正し、オーラルケアに取り組む必要があります。骨格や体質で口内環境が悪くなりやすいならなおさら。大人も、そのまま自分自身のためになるので、家族ぐるみで取り組んでいきましょう。

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